私たち日本人を除く、VHSに通っている生徒たちの多くが、ドイツ移民となるためにドイツ語を学習している人たちです。
ドイツは今、総人口の5分の1近くが移民という、移民大国なのです。
そんなドイツには「移民法」という法律があり、移民には「統合コース」(ドイツ語、およびドイツの文化・歴史・法律など、ドイツ人同様の生活を送るにあたり必要な知識)を受講することが義務付けられています。
第2次大戦以降ドイツに移民した外国人が、ドイツ語力も十分でなく、ドイツ社会に溶け込めないままだったために就職がままならず、生活保護に頼らざるを得ないという状況があったため、その状況打開策として設けられたのが移民法です。
ドイツ語学習は600時間、レベルとしては「B1」の習得が期待されます。
クラスのみんながVHSで授業を受けるのはそのためです。
今、私たちはA1レベルの後半にいるので、まだまだ先は長い。
コース終了時には、修了テストもあります。なので、日常生活や仕事に必要なドイツ語力があればよいわけではなく、昨日書いたような「問題を解く力」が必要なのです。
参考:移民問題とドイツの課題 - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト
なお、私たちのように、配偶者がドイツ人でなく、かつドイツ永住の意志がない場合は、移民法の対象にはなりませんが、VHSのドイツ語コースに通うことはもちろんできます。
ちなみに、もし、日本もいつか移民を受け入れる時がきたら、移民を対象とした教育にこのくらい力を入れないといけないのかも、と思いました。
日本語の読み書きは難しいし、日本社会の特殊性を理解してもらわないと。
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